王子様と幼馴染
06

いやがらせ

06.


それから一週間たったころ。


噂、いや真実は全学部に広がり、
廊下を歩いていると、
指を指されてこそこそと何かを話されるようになった。

 
その程度だったらまだいい。

 
親衛隊にいたっては、ちょっとした“いたずら”をするようになった。

 
悪口はまだ良い方、
この前はノートをとられた、せっかく丁寧に書いていたのに。

 
他には体育館履きを隠された。
結局それはゴミ箱に入っていて、らくがきまでしてあったから、思わずウケた。
 

まーベタなことだ。
…筆跡とか残したら誰がやったかバレバレなのにね。

意外と親衛隊の人、頭働かせてないのね。
 

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