王子様と幼馴染
私は、クラスの中でどんどん孤立していった。
クラスに入ると、ちらっと見られてくすくす笑われる。
李音と時々目は合うけれど、
あれから私たちはなんのかかわりも無くなっていた。
多分、彼が妙に私と干渉すると、
いやがらせがもっとひどくなることに、
お互い気づいていたから。
「亜季ちゃん。お昼食べよ?」
そんな中、鈴だけは前と変わらず接してくれた。
「…いいよ、鈴。
私と関わってたら鈴まで悪く言われる。
だから、他の人と食べて」
「そんな、くだらないことをする人たちのことなど、 わたしは気にしません!
そんな人など…っこちらから 願い下げです!」