王子様と幼馴染
珍しく鈴が、顔を真っ赤にして、怒鳴った。
私の代わりに怒ってくれるの?
…嬉しいよ、
でもそんな風に私を大切に思ってくれる人だからこそ、
辛い思いはさせたくない。
「鈴がよくても私が嫌なの。
巻き込みたくない。
…ごめんね、私ひとりで食べるから」
その場にいられなくなってお弁当を持って教室を飛び出した。
無意識に、屋上への階段を駆け上る。
重い扉をあけると、
…そこには。
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