無愛な恋人
二人=共同生活
「あの、共同生活ってなに?!」
「一緒に住むってことだよ?」
いや!
そんなのわかってますから!!
「お前は、一緒に住めばいいんだよ。どうせ、何かお詫びしたいとか思ってんだろ?」
パニクるわたしに、翔は冷たく切り返す。
顔はイケメンなのに、目が怖いよ〜!
「違くて!そりゃ、お詫びはするけど…。何で一緒に住まなきゃならないのですか!!?」
話しが通じない二人に、ムキになるわたし。
自然と声が大きくなっている。
だって、仕事手伝うくらいなら、別に通えばいいじゃん!
何考えてんの?!
「わたし、家から通えますから」
「何言ってんだ。ここに住まなきゃできないだろおが」
「??」
だめ、話しが見えない!
この二人は、わたしに何をさせたいの?!
わたし、漫画家じゃないからわかんないけど、漫画ってずっと家で描いてんじゃん!
それくらいは知ってるよ!
「家から、描きにきますから!」
「……は?」
わたしの言葉に、表情を崩す翔。
間違った日本語使ってた?わたし……。
「言っとくけど、アンタにやってもらうのは漫画描きじゃねえよ」
……え?
漫画、描くんじゃないの?
でもそれ以外、することなくない??