彼氏なんていらない。


龍は手に乗った物を見て溜め息をついた。


あからさまに馬鹿にした様な顔。


カチンッ


俺は頬を膨らまして龍を見上げた。


「何だよ!!」


「お前、このタイミングで飴求めねぇよ」

「飴じゃねぇの?!じゃあ…何?」


「…………ハァ」


両手を挙げて頭を左右に振った龍は諦めたように前の席に座った。




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