彼氏なんていらない。


「駄目!!!!」


クラス中に響き渡る声で叫んだ高橋は、苦しそうに俺を見て

「大丈夫だから。」

そう一言俺にしか聞こえない声で呟いて呆然とする皆を無視して椅子に座った。


でも、俺は見てしまった。


彼女が叫んでまで見せたくなかった“それ”を。




< 57 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop