もてまん
「俺は、いつでも舞の味方だから。
舞が安心できるように、出来ることは何でもする」
「ありがと、シゲ。
火曜からは、毎日予備校で会えるし、大丈夫。
必要な時はあたしから連絡する」
「うん、わかった」
繁徳は舞の目をじっと見つめた。
(見るだけなら、いいよな)
舞の瞳に、少し安堵の光が満ちているように感じた。
(大丈夫、俺がついてる)
「舞、黒澤くんと何してるの?」
背後から突然掛けれた声に驚いて、舞が振り返る。
見る見る舞の顔から血の気が引いていった。
「サトチンこそ、何でここに?」
それは、予備校で一緒の舞の友人、佐藤理沙だった。