私が求めていたもの
「離してください!!」

「叫んでも誰も来ないよ??……ここカラオケだし!!★」



ニヤリと笑う彼の顔は恐ろしかった。



「早く中入れや!!」



奥で誰かが怒った。



「え??ちょっと!!やめてよ!!」



離さない……。



やめてよーーーー。。



バシッ

はと見ると隣に李貴がいた。



「あ!!李貴さん!!これ違うんです!!」

「この女が勝手に入ってきて……。」

「さーせんした!!」



男たちはさっさとかばんに物を突っ込んで



逃げるようにしてカラオケを後にしていた。



「…りがと。」

「ん?別に?」

「なんでココわかったの?」

「あ?なんか亜里抄の声が聞えたと思ったから……。」



優しいんだな。

あんがい



メロンパン泥棒。
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