婚約者の秘密♪
「離してください!」



そう言っても離してくれない。
それどころか力が強くなる。



どうしよう………達也!!




私はどうしようもなくてキュッと目を瞑った。















「その手、離してもらえます?」















後ろから涼しい声が聞こえた。



この声…


振り返ると達也が立っていた。



「達也…」


来てくれた…



「お前なんだよ!?」


男がそう言うのも無視して
達也は私を掴んでいる男の手を払って抱き寄せた。



「こいつは俺の女なんで」


達也はニカッと笑う。



そして達也は私の手をとって会場を出た。



ホテルのロビーにつくと立ち止まった。



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