婚約者の秘密♪
「なにやってんだよ!俺の側離れんなって言ったのに」



助けてくれたと思ったらいきなり怒り出した。




なんかムカつく。



「側って達也の周りに多くの人がいるのにいれるわけないじゃん!」



私の言葉に達也は詰まる。



「…それで大丈夫か?」


「何が?」


「男に迫られただろ?どこか触られなかったか?」


「…大丈夫だよ」



「そうか…」



達也はさっきとはうってかわって安心そうな顔をした。



そんな顔されたら怒れないよ…














「達也!」


後ろから声が聞こえた。



振り返ると紗幸さんと男性がこっちへ歩いてきた。



「親父…」


ボソッと言った達也の声が聞こえた。


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