婚約者の秘密♪
「そんなに親父がいいわけ?」



耳元で少し不機嫌な達也の低い声が聞こえた。



私は思わず“ビクッ”としてしまった。



恐る恐る達也のほうをみてみると達也はニヤッっと笑って



「“お仕置き”決定な」



と耳元で囁いた。



おっ…お仕置きって……?




私が?マークな顔でいたら紗幸さんはクスクス笑っていた。



「こんなとこで立ち話もなんだから本家で食事会でもしない?ねっ!あなた」



「そうだな。私も久しぶりに話したいしな」



達也が智和さんのほうを向いた。



「親父、時間あるわけ?」



「問題ない」



「…わかった」


何故か達也は渋々な様子で承諾した。



紗幸さんと智和さんは会場に戻っていった。


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