婚約者の秘密♪
私たちも戻ろうとしたら達也は私の手をひいて入り口のほうへ歩きだした。



「えっ!?達也、会場に戻らないの?」



「バーカ!あんな、しんどいとこにわざわざ戻るかよ。
優羽も紹介できたし、もういいだろ?」



「うん…」



これ以上、達也が女の子たちに囲まれている姿を見たくない。


私達は車に乗って一旦、家に帰った。















車中はお互い無言で
家に着いた途端、 達也は私の手を取って足早に玄関を入った。



「おかえりなさいませ。お早いご帰宅でしたね」



泉さんが迎えてくれたのにも関わらず達也は何も言わず階段に登りだし途中で止まった。



「泉。時間まで部屋には誰も近づけるなよ」



「はい」


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