婚約者の秘密♪
「なんで?」



「デレデレしちゃって。私じゃなくてあの人達抱きしめたらいいじゃん…」



私、何言ってんだろう…

本当は抱きしめてもらって嬉しいのに…



素直に喜べない。




「絶対、嫌だ!あんな香水臭い奴らの近くにいるだけでも気分悪りぃのに」



「…本当に?」



「俺が抱きしめたり求めるのは優羽だけだから」



達也の口から嬉しい言葉が聞こえた。



「もしかして妬いた?」


達也が悪戯っぽく笑う。



「や、妬いてないもん!」



本当はヤキモチ妬いたけど言わない!
だって達也はいつも余裕だもん。



でも嬉しくて私は達也のほうに向き直して抱きついた。



「達也、大好き」



「大好きなわけ?俺は愛してるよ」


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