婚約者の秘密♪
「大丈夫っすから。旦那と女将がお待ちです。こちらへどうぞ」


カズさんの案内で和風な1室へ通された。



「失礼します」


カズさんが障子を開けると智和さんと紗幸さんがすでに座っていた。



「いらっしゃい!優羽ちゃん。座って気楽にして」


「ありがとうございます」


私は一礼して達也の隣に座った。



「優羽ちゃん。いつも達也がお世話になってるね」


智和さんが微笑んだ。



「い、いえっ!こちらこそ一緒に住ませていただいています」


「可愛いお嬢さんだ」



智和さんの笑顔にドキドキしてしまった。


笑った顔が達也に似ているけどオーラが見えるようで王子様みたい…



私は自然と赤くなる。




「…親父。俺の優羽を口説くなよ」


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