婚約者の秘密♪
「達也…ありがとう。大丈夫だよ」


そう微笑んだら達也は部屋から出て行った。



「……」


2人っきりになった途端、沈黙が流れる。




「――優羽ちゃん。
2人になったのは君の本心が聞きたかったからなんだ。

だから今から聞くことには正直に答えてほしい」



「はい」



「にしても、2人は本当に思い合ってるんだね。
達也があんな心配そうな顔をしているのは初めて見たよ」


智和さんに言われて恥ずかしかったけど嬉しかった。



「はい。本当に嬉しいです」



自然と笑みが零れる。



「優羽ちゃん。本当に達也のことが好きなの?」



「はい」



「それは…どれほど?」




? えっと……どういう…?



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