婚約者の秘密♪
「優羽ちゃん。うちはこんなんだ。…優羽ちゃんの心の中には不安があるんじゃないか?」



ズキッ

図星を言われてしまった。



「もし…優羽ちゃんに不安があるなら…交際も認められない」



そう言われた瞬間、体に悪寒が走った。



え…!うそ――!


…でも…仕方ないかもしれない。
私の覚悟が足りないから…



「今日はそれを言いたかったんだ。さぁ、達也達の元へ帰ろうか」


智和さんはニコッと笑ったけど私は笑えなかった。















「優羽!」


玄関に行くと勢いよく達也が抱きついてきた。



「達也…、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」


私は笑った。



けど達也の顔は逆に曇った。




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