婚約者の秘密♪
「―親父…優羽に何したんだよ」


低い声が玄関に響く。



「別に話をしただけだよ」



「なら、なんで優羽がつらそうな顔してんだよっ!」


達也は智和さんを睨んだ。



「やめてっ!達也!
智和さんは悪くないの。悪いとしたら私だから…」



達也を止めながら言っていたら涙が出そうになり私は車に急いで戻った。













「優羽…。――お袋はこうなることを知ってたのか?」



「…えぇ」



「優羽に何を言った?」



「…これは優羽ちゃんが越えるべき壁なんだ」


そう言って智和さんは部屋に戻っていった。




達也も車に乗り込み、車は出発した。











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