婚約者の秘密♪
車の中は重い空気で
私達は一言も話さずに帰ってきた。




私は家につくと、すぐに空き部屋に入った。




今は1人になりたかったから…



部屋に入った途端、涙が溢れてきた。



智和さんに言われたことは私が今まで思ってきた不安だった。


まるで心を覗かれたように当てられた。



不安がなかったら、あの時にすぐに返事が出来たはず。


だけど出来なかった。



身分の違いも組のこともずっと心の底で悩んでたから…



「甘かったのかな?」



ただ“好き”だという気持ちで一緒になれるほど世の中は甘くない。


それを思い知らされた気がした。



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