婚約者の秘密♪
「お前は隙がありすぎるんだよ!」


達也の言葉は止まらない。



「そんなんじゃ他の奴らにやられるぞ!
お前はしてほしいわけ?!」



「そんなわけないよ!」



達也は何を言っているの?



「なら隙を作るなよっ!
お前は会ったときからずっと無防備で‥どれほど俺が心配してるか知らねぇだろっ!

俺が学校でどんな気持ちでお前を見ているなんて」



達也の痛々しい本音。



いつも…そんな風に私を見てたんだ…




だけど――



「なんで…」



私は口を開いた。



「なんでこんな風に言われなきゃいけないの!」



確かに私が悪い。
私がキスされたのを見て嫌な気持ちになったのもわかってる。

逆の立場だったら私はそう思うから…



だけど!



< 172 / 284 >

この作品をシェア

pagetop