婚約者の秘密♪
人がいないとはいえ、こんなとこでキスするなんて…//



そして唇が離れると顎にある達也の親指が濡れている私の唇をなぞった。



「泣いてる優羽もいいけど、やっぱ今の顔の優羽のほうがいいや」


達也がニヤッと笑う。



私は一気に体温が上がっていく気がした。



なっ…何言ってんの!?//



私は何も言えなくて口をパクパクさせることしか出来なかった。



「優羽、真っ赤♪」


楽しそうに笑う達也。



――たまに思う。
何で私はこんな人を好きになったんだろう…ι




「達也の……ヘンタイ!!」



やっと言えたのに達也はまだ笑ってる。



「じゃあ…帰るか!」


そう言って手を差し出してくれた。



< 221 / 284 >

この作品をシェア

pagetop