婚約者の秘密♪
―――――――――――


“トントンッ、トントン”


ドアを叩く音が聞こえて私は体を起こした。



いつの間にか眠っていたみたい。



「優羽様、夕食の準備ができました」


泉さんの声が聞こえた。


私は扉を開ける。



「すみません、泉さん。……あの、達也は…?」



「達也様は今日も遅くなるそうです」


泉さんが申し訳なさそうに伝えた。


「そうですか…」


ここのところは夕食すら一緒に食べることもできない。



達也… 今、何をしているんだろ…




「優~羽ちゃん!」


少し落ち込んでいると後ろから千亜希が抱きついてきた。


「達也なんかほっといて一緒に晩ご飯食べよ♪」



千亜季さんは笑顔で言ってくれた。


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