婚約者の秘密♪
だって彼女は私じゃないの…?



「年上って…?」



「何人かの子が見たんだって!繁華街のジュエリーショップの店の前で綺麗な店員さんと一緒にいる本条を」



「それって…いつ頃から?」



「確か今月の初めぐらいからかな」




ちょうど達也の行動がおかしくなった頃だ。



すごくショック…




「優羽?どうかした?」


莉奈が不思議そうに顔を見てきた。



「ううん。ただびっくりしただけ」



莉奈は私達の関係を知らないし秘密だから私は悟られないように無理やり笑った。



その後の話はよく覚えていない。



ただ達也のことで頭がいっぱいだった。




莉奈と別れた頃には空は暗くなっていた。


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