婚約者の秘密♪
「優羽…。
これからもいっぱい喧嘩すると思うし、悲しい思いもさせると思う。
でもそれ以上に幸せにする。
絶対、後悔させないから。
だから…俺と結婚してほしい」
周りは真っ白な雪で物音ひとつない場所で達也の声だけハッキリ聞こえた。
私は、びっくりしすぎて何も言えない。
周りは寒いけど、胸や顔が熱くなってくる。
ただ嬉しくて、幸せで…涙があふれてきた。
「優羽?聞こえた?」
何も言わない私に達也は不思議そうに顔を覗き込んだ。
まだ私は何も言えくて、口元を手で抑えて嬉し涙を流しながら首を縦に振った。