婚約者の秘密♪
私の涙はまだ止まらない。



実感もないけどこの暖かさが現実なんだって教えてくれた。














――――――――――


「ねぇ、あのジュエリーショップに通っていたの?」



一通り泣き終わって私達は近くのベンチに座った。



私は疑問に思っていたことを聞いてみた。



「えっ。なんで優羽がそんなこと知ってんの?」



達也が少し驚いたように聞いてきた。



「そ、それは……」



私は莉奈から聞いた噂話を話した。



「あぁ…。多分、その年上女性ってのはあの店の店員だよ。いろいろ相談に乗ってもらっていたんだ」



相談?



「ねぇ。相談って…」



「それだけ?優羽が聞きたかったのって」



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