婚約者の秘密♪
相談の内容を聞こうとしたら達也の声に遮られた。



でも、そんなことよりももう1つの疑問のほうが大きかった。



「どうして今月に入ってから帰ってくるのも寝るのも遅かったの…?」


私は少し不安になりながら達也を見た。



「…さっきの相談も遅かったのも、これを作るためだったんだ。

優羽、左手出して」



そう言われて、私は訳も分からず左手を出した。



すると達也はポケットから小さい箱を出した。



えっ?



そして達也はその箱から指輪を取り出して私の左薬指にはめた。



「これ・・・」



私はその指輪をじっと見つめた。



「大事にしろよ。それ世界に一つしかないから」



「それって…」



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