婚約者の秘密♪

最後の夜

「帰ったら荷造りしなきゃね♪」



お母さんは楽しそうだ。


その様子を見て私は切なくなった。



だって…娘が出て行くのを喜んでいる。
こないだの日曜日も今回も私の気持ちを無視して…




私は…いらない子なの…?




私の心に影ができた。




家につくとお父さんが帰っていた。



「おかえり」


父さんは笑って迎えてくれた。



「ただいま…」


でも私は心が影って笑えない。


涙が出てきそうになって、すぐに自分の部屋に入った。



部屋の中で私は声を殺して泣いた。



“コンコン”



部屋のドアがなった。



「優羽…ちょっといいか?」



父さんの声。


だけど私はドアを開けれなかった。



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