婚約者の秘密♪
私が料理を出来ないことを… それでも頑張ってほしくてあの言葉を言ったんだ。



「あ…ありがとう」



「だから今日はメイドに任せておけ。明日からでいいから」



「ううん。今日もちゃんと作るね」


私は笑顔で言った。



そして再びキッチンに向かい調理を開始した。
泉さんに手伝ってもらいながら。



―――――――………
―――――……



「達也!出来たよ!」


リビングで本を読んでいた達也が顔をあげた。



「いただきます」


そう言って達也は箸をつけて口に運ぶ。



すごくドキドキする…



「普通」


ぶっきらぼうに言ったけど私は嬉しくなって笑顔になった。



「そっか♪」




こうして新しい生活の1日目が終わった。






< 63 / 284 >

この作品をシェア

pagetop