婚約者の秘密♪

私の頬に一筋の涙が流れた。



「ったく…泣くなよ。
俺、ここが好きなんだ。だからお前を連れてきたかったんだよ」



私の涙をスッと指で拭ってくれた。


隣の達也は優しく微笑んでくれている。



私はその言葉で涙が止まった。


ドキドキしすぎて心臓が止まりそう。



ねぇ、達也…そんなこと言われたら私…ますます好きになっちゃうよ。


今でもこんなに好きなのに…



溢れた気持ちはもう止まらない。



私達は手をつないだままピンクのバラ畑を眺めていた。