夏の空の虹
急に苦しくなって

息が荒くなった。

「はあっ、はあっ、はあっ」

『大丈夫っ!!!!!早瀬くんっ、待ってて、今から救急車呼ぶからねっ!!!!!』

その時の担任の

応答が早く

幸い俺は助かった。

でも

その日から二度と

学校には戻れなかった。

牛乳を一気に飲んだ

それだけだったのに

悪化した俺の喉は

ガンになったり

へんな物が出来たり

どんどん

悪くなって

喉だけじゃなく

転移したガンが

肺にいったり

食道にいったり…

今16年生きていて

いられることは

ホントに

奇跡なんだって。
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