猫マンションとねずみの塔
【四号室】紅い三つ子
僕が用事を終え、洋酒店の外に出ると、屋根の下に同い年くらいの子たちが居た。みんなおつかいだろうか。
その中でお店の隅っこの方にいる奇妙な格好の子たちが目に入った。みんなチェック柄の真っ赤なスカートに水玉模様の長靴をはいていた。顔には猫のお面を被って居た。
こんな時期、お祭りなんてあったかな。
僕は不思議に思いながら、その子たちを横目で盗み見た。
その子たちは小声で何か深刻そうに話していたが、僕に気付いたのか、急にちらちらとこちらを気にし始めた。
そうして五分くらい経つと、話すのをぴたりと止めて横一列に並んだ。その様子は玩具の兵隊みたいだ。同じ位の歳の子たちなんだろうけど、背丈も同じ位で格好もみんな同じで可愛らしく見えた。
その中でお店の隅っこの方にいる奇妙な格好の子たちが目に入った。みんなチェック柄の真っ赤なスカートに水玉模様の長靴をはいていた。顔には猫のお面を被って居た。
こんな時期、お祭りなんてあったかな。
僕は不思議に思いながら、その子たちを横目で盗み見た。
その子たちは小声で何か深刻そうに話していたが、僕に気付いたのか、急にちらちらとこちらを気にし始めた。
そうして五分くらい経つと、話すのをぴたりと止めて横一列に並んだ。その様子は玩具の兵隊みたいだ。同じ位の歳の子たちなんだろうけど、背丈も同じ位で格好もみんな同じで可愛らしく見えた。