五月雨。


カラン…



「おっはよーございます!」



18時早番の私は開店準備の為にお店に入った




「ぁっ、おはよ〜…かなちゃん…もう、そんな時間?」



大きな欠伸をして…


はだけたYシャツ

ドキッとさせる虚ろな瞳で

優しい笑顔でこっちを見る

美形の男性。



成瀬公平
(通称なるくん)



「な、なる君!おはよーって…。また店泊?」




「そうなんだよぉ…。紀さん達に捕まって、ダーツで勝負して、んで負けて…テキーラ飲まされて…記憶がぁ…。」




「あーあぁ。紀さんにダーツ勝てる訳無いのに、もう。。」



「かなちゃんまでそんなこと言うなよぉ…凹むぅ。寝てやる!」




「もう!なるくんも早番でしょ!私が準備しとくから、家帰ってシャワー浴びてきたら?」




「え?いいのっ…。ありがと〜かなちゃぁ〜ん!!」



なるくんは凄い勢いで抱きついてきた。


「…。わ、わかったから…早く戻ってきてね!」



なるくんは、軽い足取りでお店を出ていった。



私は…びっくりして、ドキドキがとまらなかった。


もう!…
< 4 / 67 >

この作品をシェア

pagetop