五月雨。
カラン…
「おっはよーございます!」
18時早番の私は開店準備の為にお店に入った
「ぁっ、おはよ〜…かなちゃん…もう、そんな時間?」
大きな欠伸をして…
はだけたYシャツ
ドキッとさせる虚ろな瞳で
優しい笑顔でこっちを見る
美形の男性。
成瀬公平
(通称なるくん)
「な、なる君!おはよーって…。また店泊?」
「そうなんだよぉ…。紀さん達に捕まって、ダーツで勝負して、んで負けて…テキーラ飲まされて…記憶がぁ…。」
「あーあぁ。紀さんにダーツ勝てる訳無いのに、もう。。」
「かなちゃんまでそんなこと言うなよぉ…凹むぅ。寝てやる!」
「もう!なるくんも早番でしょ!私が準備しとくから、家帰ってシャワー浴びてきたら?」
「え?いいのっ…。ありがと〜かなちゃぁ〜ん!!」
なるくんは凄い勢いで抱きついてきた。
「…。わ、わかったから…早く戻ってきてね!」
なるくんは、軽い足取りでお店を出ていった。
私は…びっくりして、ドキドキがとまらなかった。
もう!…