あたしの意地悪不良彼氏

いくらあたしが凌に興味ないからと言っても目が合うとなんだかドキッとした。


『あー!ずるい結李空!今,目合ったでしょ!?』




紅禾は「ずるいずるい」と言ってあたしの隣でまた騒いでいた。






───────────。

朝,学園に来ていた凌も授業はサボりのようで教室にはいなかった。



『じゃー、井上はいないが席替えするぞー。』



担任がそう言ったと同時に騒つく今日。



その理由もやっぱり井上凌。




皆狙っているんだ。


窓側の一番後ろの席。


通称,特等席を。



その席は窓際の一番後ろだけでなく井上凌の隣の席。


凌はほとんど授業を受けないからその席で固定になっている。



だからその隣の席をクラスのあたしを除いて全ての女子が狙っている。





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