あたしの意地悪不良彼氏
『…今日、朝メール来たんだけどこれ送ったの誰?学校のパソコンからメールするなんて頭いいな。』
『…凌。』
『凌君。分かったでしょ?この女は凌君を騙してたんだよ。』
『…せぇよ。』
『え?』
『うるせぇよ!』
いきなり怒鳴る凌に教室は静まり返った。
『てめぇらいい加減にしろよ!結李空が今どんな気持ちでいると思ってんだよ!俺は自分の意思で結李空と付き合ってるんだ、文句ある奴は俺に直接言え!』
……格好いいって思った。
こんな時に、って思うけど、そう言ってくれる凌が凄く格好いいって。
嬉しいって。
思ったんだ。
感謝してもしきれない思いがどっと押し寄せてきた。
『…いくぞ。』
凌にそう言われてあたし達は教室を出ていった。