あたしの意地悪不良彼氏
LoveфⅠ失ったもの
あの日から、凌から連絡は来なくなった。
学校にすら来なくなかった。
『…結李空』
『ん。』
『ちゃんと、向き合った方が───』
『いいの。紅禾。あたしはこれで、もういいの。』
あたしは、笑えなくなった。
幸せとは何か、忘れてしまうほど今のあたしは、酷く落ち込んでいた。
緋爾花ちゃんとは、もう話なんてしなくなったけど、責めたりはしなかった。
それが凌の選んだ答えだから。
メニュー
LoveфⅠ失ったもの