あたしの意地悪不良彼氏

あたしはもう、彼女じゃない。

凌の何でもない。

凌が緋爾花を好きなら、それでいい。

好きな人の幸せを祈りたいから。

最後位、“いい女”で終わりたい。

凌も実際、あたしと付き合う前から緋爾花が好きだったみたいだし。

それなら、それでいい。

中途半端に凌の心の中にいるほうが、よっぽど辛いから。

だけど、せめてもの悪あがき。

このまま凌を好きでいさせて下さい。

諦めろって言われても諦められないから。
あたしは、一生凌以外には恋愛感情なんて抱かない。
そう誓える。

あたしは、これから先ずっと凌だけが好きだから。
< 66 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop