あたしの意地悪不良彼氏


『……嘘。…本当は…もっと一緒にいたい。…緋爾花なんかに…ッ渡したく、ないよ。……本当は…まだ、好き…なのに。……あた、し───』

気付けばあたしは凌の腕の中にいた。

『…もういい。』

『俺、結李空に悪い事したと思ってるけど、やっぱ離れらんねぇわ。』

ねぇ。
凌。
その言葉、信じていいよね?

『好きだ。』

凌の声はあたしに甘く響いた。
『だから、さよならなんて言うな。俺は、結李空だけが好きだ。』
『…うん。』


凌はリップ音を立てながらあたしにKissをしてきた。
今まで、離れた分を取り戻すかのように夢中でKissをし続けた。

何度も何度も角度を変え、お互いの存在を確かめ合うように………。

< 70 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop