きおくのおはなし
いち
「おはよ」
朝 学校に着いて 自分の席に座ると
彼女から声をかけられた
「え…と おは よ?」
ぎこちなく 言葉を返す
にこりと彼女は 笑った
名前 名前 なんだっけ この子
「卯月ちゃん 今日 学校来るの早いんだね」
「うん……まあ いろいろあって」
そう いろいろ
あいつが 他の女と歩いてたのを 見てしまった
これが 浮気と分かるまで ずっと動けなくて
実感が湧かなくて 分からなくて 悲しくて
「昨日 何かあったの?」
彼女は あたしの席の前に立っていた
「……………う……ん」
優しい声に素直に頷いた
朝 学校に着いて 自分の席に座ると
彼女から声をかけられた
「え…と おは よ?」
ぎこちなく 言葉を返す
にこりと彼女は 笑った
名前 名前 なんだっけ この子
「卯月ちゃん 今日 学校来るの早いんだね」
「うん……まあ いろいろあって」
そう いろいろ
あいつが 他の女と歩いてたのを 見てしまった
これが 浮気と分かるまで ずっと動けなくて
実感が湧かなくて 分からなくて 悲しくて
「昨日 何かあったの?」
彼女は あたしの席の前に立っていた
「……………う……ん」
優しい声に素直に頷いた