【K.A】Alice in LOVEworld
そこで語られた内容を聞いて、嬉しいような、悔しいような思いだった。
フェイルとエースは2人で異世界が見れる水晶で私のことを見ていたらしい。
日に日に変わる私を見て、フェイルはもう一度会いたいって思ってくれてた。
だけど…
赤の王女に一目惚れされちゃってお城へ連行。
フェイルはあきらめたように連れてかれた…
「ねぇっ!なんで、なんで連れ戻さないの!?
あんたならできるでしょ!?」
兵隊を動かせるんだから…
必死でそう叫ぶとエースは寂しそうに首を振った。
「女王様がさ、俺を警戒してフェイルをださねーんだ。
さすがに城の奥深くじゃ俺にもムリ。
…ただな、今日ならできるかもしれねぇんだよ。」
今日なら、できる?
「今日が2人の結婚式なんだよ。」
「急がないと結婚しちゃうんだ。」
ディーとダムはそろって恐ろしいことを言う。
「エース…
囮がいたら、連れ出せる?」