レプリカ3分前

入澤は、近くにあった館内図で食堂を探しながら、日下部の話を軽く聞いていた



「1階に小さな食堂みたいなところがあるみたい。樹市子行くだろ?」


樹市子は頷く。


「ああ」とか「うん」とか言えないのか、と日下部は思いながら2人について行った



食堂で話してやろう
殺人事件で、それが密室だったこと


そしてその密室が、至るところ真っ赤だったということを



日下部は、驚いた入澤の顔を想像し半笑いしながら歩いた



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