レプリカ3分前


もう少しでバス停だ
日下部は白い息を出しながら、力を振り絞って走った


入澤が立っているのが見える


「ふはぁ入澤さん」

日下部は手を降る


バス待合所には5、6人の人がいる


「あぁ、今樹市子が近くのカフェにドリンク買いに行ってるよ。日下部さんはホットココアで良いんだよね?」


待合所に手招きする


「はあはあ…はい、大丈夫です。ありがとうございます。てゆうか、なんですか?このバス、全然発車する様子ないじゃないですか」


「だからさっきも言った通り、雪で運行見合せなんだって」


「このくらいの雪でぇ?」


日下部はオーバーリアクションをしてみる

しまった
首がつったかもしれない
慣れないことをしちゃいけないな


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