レプリカ3分前

首を触りながら後悔した


「それで?これからどうするんです?まさかずっとこのまま…」

「この雪も段々激しくなっていってるからね、どうなることやら」


ずいぶん暢気な、と日下部は思ったが仮にも入澤は自分よりも年上なので、あまり気にさわるだろうことを言うのをやめた


待合所に入ると、樹市子が本を読んでいた

「日下部さん、来たよ」

入澤はそう言いながら、樹市子の隣に置いてあるホットココアを取り、日下部に渡した


樹市子は少し日下部の顔を見て、また本に目を戻した



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