いつか2人で

『ねぇ…絶対幸せになれるよね?』

『何言ってんだよ…当たり前だろ
俺は梨紗に約束したんだから
絶対に今の辛い思いを後悔させないよ
何年後かに俺といてよかったって思えるから…』


真剣な声で拓哉は言った。
私を安心させるかのように微笑みながら頭をやさしく撫でるから
ついつい涙が目に溢れてくる。


『ありがと…
離れないかんなぁっ』

私は涙を見せないように笑い飛ばした。
そしてギュウッと抱きつきながら『大好き』と伝える。



これが2人の日常会話だ。
毎日こういった話を繰り返し話す。


ただイチャついているわけじゃない。
いつ離れ離れになってもいいように、毎日お互いの心に想いを刻み込んでいくため。

相手が自分を想ってくれてる事を忘れないために。




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