ボランティア委員

「その子よりもいい大学にいってその子を見返す!!心に決めたのです!!」

「決めたのですっ」


蓮華まで復唱しなくていいって。

って2人共どうした。

私は黙って、2人を見ていた。


「勉強はもちろん!!委員会の仕事も頑張り始めました!!」

「ましたっ」


ごめん、本当恥ずかしいんだけど。

廊下にいるほとんどの人はこちらを見ていた。

おそろしく、冷たい目で。


「そこでっ成績トップのその子とか、不良もどきが夜、駅前を出歩いてることを知ったのです……」

「知ったのですよ……」


そろそろ、私がつっこめばいいのかな。

口を開こうとしたとき、私は、はっとした。
< 19 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop