ボランティア委員
得点板を1人で片付けたのは私なのですが。
後ろの声を無視し、たまたま目の前にいたクラスメイトの長野留美の目を後ろから手で覆った。
「わっ!?もー、誰?……危か。脅かさないでよ……」
‥なんだろう?
脅かしたのが私だとわかった瞬間、テンションが下がった気がした。
留美の隣にいた子達が驚いたのか、私のほうを見た。
「何?」
留美が抑揚のない声で私に問いかけた。
「いや、留美、なんか今日テンション低めだなと思ったから」
「で?」
「何かあったのかと」
「別に?」
「そう……」
微妙な空気になってしまった。
やっぱり、何かあったみたいだ。