ボランティア委員

「うーん、ケータイ誰かが盗ったのかもね?」

「……え」

「それ、ヤバくない?」

「留美、大丈夫だって。すぐ見つかるから、気にしないで?」

「……うん」


留美のことを本気で心配してるこも何人かはいた。

蓮華と私もそのうちの一人のつもりだ。

蓮華は、クラスの女子が全員、留美のことを心配してると思ってるみたいだった。

蓮華は純粋な子だった。

……私が考えすぎなだけで、蓮華が正しいのかもしれないけれど。

蓮華は友達思いの良い子だと思う。

それだけは、確かだ。

だから、私はこんなにも蓮華に信頼を寄せている。
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