ボランティア委員
坂上蓮華(さかがみ れんか)は私の親友。
真っ黒のセミロングをを後ろで縛っている。
髪をつゆにつけないよう気をつけながら、色白の手で箸を持ち、めんをすすった。
その仕草はかわいらしく、子犬のような、柔らかなオーラがある。
「んん~……ちょっと七味とコショウ、かけすぎちゃったなあ……」
ちょっとじゃないと思ったけれど口に出す必要はないだろう。
渋い顔をしながらめんをすする蓮華。
残さず食べる、というの蓮華のこだわりだ。
そんな妙なこだわりが、彼女には結構ある。
私は蓮華のそんなところが気に入っている。
「さっさと食べないと置いてくよ?」
蓮華が慌ててつゆを飲み干した。