ボランティア委員
蓮華のメアドを欲しがる男子は多かった。
ほとんどの男子は教えて貰えなかったけれど。
ごめんねーとか言われたらしいが、そこがいいとかなんとか。
男子って生き物は、理解不能だ。
そこで、蓮華のことをチラ見している男子を数名発見。
余談だが、蓮華に彼氏はまだいないのだった。
とりあえず、蓮華には話しかけなくていいか。
なんかまじめに本読んでるし。
以上、証明終了。
今まで読んでいた小説をバッグの中にしまう。
ガタン、と席を立つ。
後ろのドアから廊下に出て、右に曲がる。
5歩ほどいくと、Cクラスだ。
朝は先生もいないので、皆、自由奔放だった。
机で寝ている人、軽く取っ組み合いをしながら笑いあう男子。
雑誌をみてきゃーきゃー騒ぐ子、小説を読んで泣いてる女子。