ボランティア委員
「メール?」
「……間違えて、中途半端なメールを送ってしまったんだ。」
「別に、留美はそれを笑うような子じゃ」
そこまで言って、私ははっとした。
先輩が私から目をそらす。
頬が微妙に赤い。
先輩は……
留美に、告白をしようとしたんじゃないだろうか?
確かに、そんなメールを留美には見せられない。
それで、先輩は思わず……
でも、先輩は優しく、真面目な人だ。
「……教室には、留美がいるんですね?」
「……」
左側にある、教室のドアを見る。
教室内からは、留美と私を待っている蓮華の話し声がした。
「先輩が、留美を呼んだんですか?」