ボランティア委員
……いや、きっとここにいる彼が、本来の彼なのだ。
「そういえばさ、危、マリナから聞いたんだけど」
「ん?」
ラーメンを啜っている途中で、蓮華のほうを向く。
「……。えっと……危の入ってるボランティア委員会の委員長、大学受かったらしいよ」
「へえ?」
それがどうしたのだろうか?
マリナとは関係ないけど……?
そういえば、その委員長がふられたとか言う話を、この間したような――
「それで、この間言った、委員長をふった成績トップの先輩、サッカー部のバカ先輩と付き合ってた人」
「……蓮華、その言い方は……」
「その人は、委員長と同じ大学受けて、落ちたって」
「へえ」
「委員長、今頃喜んでるよ~♪フィーバーフィーバーだよ~」