戦場駆け征く
………


玲瑛は小さな溜息をついた。


父親が政を行っていたときにも、民の命の重さを理解していたつもりだった。


しかし、どうしたことか。小国征伐を始めてから、改めて実感した。


自分の指の動きひとつで、沢山の民が死に行く。
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